2025/06 Steam NEXT フェス
フェス

Cerebral Puzzle Showcase とほぼかぶってる。Thinky games のレビュー をなんとなく眺めて気になったやつをやりました。
Danchi Days
団地妻 の Wikipedia あるんだ。参考文献として挙げられている、寺脇研『ロマンポルノの時代』によると、 80年に『ズームイン 暴行団地』が作られたように、もはや団地は暴行魔が出没するような暗いイメージになってきていた。
とあり、結構早い段階でうらぶれたイメージがあったらしい。ポルノ作品だけを頼りに世相を語ろうとするのはヤバいかもしれないけど、一つそういうイメージがあった程度の参考にはなるのではないでしょうか。
団地と映画 という展示がちょうど今やっているらしい。団地に対して、ダークツーリズムじゃないけど、なにか再発見しようという流れはあるのかもしれない。
しかし、現代の視点から団地文化に光を当てるようとするのではなく、90年代レトロなスタイルのゲームで、90年代当時の視点から、その時点でもはや廃れた印象の団地がテーマになっている。なんか複雑な入れ子構造みたいだ。
AiliA
鏡の中と外の世界を自由に出入りできる人間 Ail を操作してゴールまでの経路を探索する。体験版だけど結構ボリュームがあってうれしい。
体験版の範囲だと、Ail が移動できる場所と鏡のスナップ位置を微調整しながら進んでいくしかないステージも多かった。でも、鏡に写った存在である Lia がゴールにたどり着くことでもクリアになるステージもあり、発想の転換が必要な問題もある。トレーラーを見た感じ、製品版ではもっとギミックが増えていそうで楽しそう。
Compress(space)
2,3問やった後、 game jam 版(の拡張版)を昔プレイしたことがあるのを思い出した。昔やったゲームの開発が進んでキャラクターまでついているのを見てなぜかうれしい気持ちになった。古参ファン面できるかもしれない。
game jam 版からの変化はUIやグラフィック面がほとんどに見えるが、圧縮・展開に合わせて操作キャラクターの位置も移動することを絡めた問題が追加されていて、これは完全に新しい要素だったのでうれしかった。
クレジットに五条悟がいるのも変わっていなかった。開発中に亡くなった人の扱いにされていた。五条悟って死ぬの?
Map Map
map を map するので map map。登場キャラクターの声も良く聞くと皆 map 語をしゃべっている。
三人称視点で島を歩き、海岸線のみが描かれた白紙の地図上で、ランドマークの位置をピンで指定する。実際の位置とピンの距離のずれにより3段階に評価される。マークする場所を大外ししていても評価が低くなるだけで、次の島へと先に進んでいくので、なんとなく緩いゲームな感じはある。
でも、ミニマップと現在地表示なしで3Dゲームをやれなくなった人間にとって、景色を見ながら地図上の位置を同定する作業はすごい大変。実際、このゲームやりながら、素で「なんでこのゲームミニマップないの?」と思ってしまった。それを自分でやるゲームなんだよ。
Miss Paint
ペイントソフトで描いた画像が、そのまま2Dプラットフォーマーのマップになる。ただし、コピーやムーブなど画像の一部を加工しなければ辿り着けないので、パズル要素が強い。
おもしろそうだなと思ったんだけど、resize が理解できなくてダメになってしまった。Resize が理解できないってどういうこと?いや、でもなんか、わかんないんすよ。
グリッドのない、いわゆるアクションパズルをやっていると、キャラクターや地形の位置の微調整をさせられるんじゃないかと不安な気持ちが表れる。実際そんなことをさせてくるゲームはめったにないんだけど、それができる余白があるだけで頭をよぎって勝手にストレスを感じてしまう。
Outrider Mako
あまりアドレナリンが分泌できない時期に、タイトなアクションゲームをやってしまうと、ただストレスのみがのしかかり、鬱屈した気持ちになってしまうという知見を得られた。
ハラハラする気持ちを受け止めきれるくらい元気になったら、また思い出したい。
実際、戦闘要素が強めなアクションゲームとしてすごい完成度だと思う。でも、導入部から情報量多すぎかもしれない。
Theta and Paralldox on Worldlines
複数キャラを同時に動かすギミックは、パズルゲームとしてよくある要素だが、このゲームでは壁にぶつかると左に曲がるというあまり聞いたことのない挙動をする。
毎ターン、自分で操作するコマ以外の動きも予測しないといけない、ストラテジーゲームのような感覚だった。正直、複数キャラを同時に操作するというのがすごい苦手。『空と海の伝説』でも、そういうギミックのある蛇の島は放置してしまっている。
苦手意識から動きがいい加減になってしまうのは良くないけど、最初のプロローグを越えるとチュートリアル的なステージがあまりなかったのも厳しく感じた原因かもしれない。
Trifolium
なんか変に面白かった。というか、今回のNEXT フェスでやったなかでは一番面白かった。
一筆書きで始点から終点まで繋げるというすごくシンプルな仕組みだけど、高低差の概念がある。高低差を利用して、一段高い足場から自分の首の上を通ることもできる。一段上がると、一度通った道は通れないという一筆書きのルールが逆転して、一度通った道しか通れなくなる。すこしの条件の違いでルールがガラっと変わる仕組みが面白い。
そして、おそらくこのデモでは一番重要な「結び目」を作る仕掛けも、直感的に理解できるし、新鮮で面白かった。首に結び目作っちゃだめでしょ。
操作キャラがちょっとキモくて、言葉による説明がほとんどない点で、『Can of Wormholes』っぽさを感じた。よく見ると瞬きしたり、耳が動いているのも怖い。上昇気流で首がブワッと持ち上がるのもなんか耐えられなかった。
Squid Grid
前の Steam NEXT フェスでの体験版からアップデートはなかったけどボーナスステージをやっていなかったのでやった。普通にめちゃくちゃ面白かった。 やっぱりBGM1ループ30分くらいある気がする。 BGMは1ループ約20分だと公式回答があった。