バベル号ガイドブック
少し異国情緒のある児童文学みたいな雰囲気のものをたまに読みたくなる。すごくわかりやすい逃避行動みたいでちょっと恥ずかしいけど抑えることができない。死ぬまで付き合っていくしかない。
でも、時間をさかのぼって過去を改変するというややこしそうなゲームシステムのわりにUXが親切で(ときにはおせっかいすぎるけど)割とすんなり進められて快適だった。一番難しかったのは最後の防疫隊と戦うときの謎のミニゲームかもしれない。
ゲームは面白かったけど、いかにも外国語を翻訳しましたという文章を見ていると、すごく目が滑るというか集中力がそがれて眠くなる。実際、原文ではどうなっているのかを想像した上で読まないと理解しづらい気がしてすごく体力を使う。
自分が見逃しただけかもしれないけど、最終パティオがバベル号ガイドブックを書いていたというのを知ったうえだと、じゃあどこでパティオは時間をさかのぼってバタフライエフェクトを起こすことでタイムラインを修正できるというのに気づいたのかが気になった。まあ気にするようなことではないのかもしれないけど。いやチュートリアルとかの部分はアリエスIIが書いてたとかそういうこと?それとも記憶抽出機の副作用で時間をさかのぼれるようになっただれか?
最終章でブレイスが防疫隊の変装をしてカーニバルの会場を偵察しレイクを見つけ出すところで、レイクとゴフマンが、それがブレイスだと気づかず再開が遅れる場面があった。ここでちょっと疑問に思ったことがあって、物語中にこういう間抜けな勘違いが発生して、話がややこしくなるときに、ただ脚本の都合でこうなっているだけに見えるかどうかって、どういう要因によって別れているんだろうか。
そういうご都合主義的展開にそこまでイライラするタイプではない自分の視点だと、「引き延ばされてるな」感より次の展開への期待感が強ければ特に問題を感じないのかなと思う(そもそもフィクションなんだから全部作者の都合で書かれてるだろという前提がある)。この感覚って自分の状況によって変わるから、例えば日曜の夜にやってたら引き延ばされることに普段よりイライラするだろうし、明確なラインとかもないような気もする。