Chants of Sennaar
面白かった
面白かった。
言語を推測するというコンセプトだけど、実際は単語ごとに意味を推測する暗号解読ゲームみたいな感じ。単語推測自体も、数単語ごとに答え合わせができてそこまで厳密にやらなくていいのは気楽で良かった。
この答え合わせ要素のおかげで、未知の言語を解読するという取っ付きづらそうな謎解きが、万人向けになっているというか、そこまで根詰めずにやれるように調整されているのはすごいと思った。まあこれはこのゲームが最初に発明した仕組みではないと思うけど、どのタイミングで答え合わせできるようにするかなどはやっぱり巧拙が出るところだと思う。
とくに、吟遊民の言語解読と錬金術師の街の謎解きが面白かった。
吟遊民の言葉は文法が他の階層の言語と異なっていたり、最初はほぼ詰んでた中、2ページくらい答え合わせが完了すると芋づる式に他の単語もわかっていくようになるのは気持ちよかった。実際、答え合わせでは総当たり気味にやってしまったところもあるけど、それでも、というか総当たりでやっても良いという余地があるというのが割と好きなのかもしれない。
錬金術師の街では逆に文法は比較的単純で単語のヒントも多い中、錬金術の式を解読するという内容で、まあ言語さえ分かってしまえば単純な謎解きなんだけど、それがわからないだけで、これだけ面白くなるもんなんだなと思った。こういう、言語がわからない中で謎解きするというのは TUNIC でもあったし、あれも同じような面白さがあった気がする。
スニーキング要素は必要だったのか。まあ、なぞのシンボルとにらめっこしてるだけでは冒険譚として味気ないと判断したのかも。ただ、兵士の砦では一階層ほぼそれだけだったので、期待してたゲームじゃなかったのかもしれないとすごく不安になった。
あと、どっかで、MAKEに当たる言葉を普通に使役の意味で使ってるのを推測しないといけない場面があった気がする。無かったかもしれない。でも、そのときたまたま英語でやってたけどこれ日本語だと「つくる」としか表示されないしすごいわかりづらかったんじゃないだろうか。
- おそらくこのゲームのもとになっているバベルの塔の話は、なんかはっきりしない理由で人類が神罰を食らってるところが好き。人が理不尽だったり荒唐無稽な理由で罰を受けてるところを見ると無条件でウケてしまう。そんなのはよくないのにね。