Engare
En-gar-ay
お金持ちの親が子供に買い与えていそうな高級なおもちゃという感じがした。
そんなしょうもないこと言うなよって自分でも思うけど、なんか引っかかるんだよな。こんな抽象的な問題解決にかまけていていいのか?そんな余裕ないはずだろ?とか、どこか落ち着かない気持ちになってしまう。
ゲームやってる時間は基本全部無駄なんだけど、面白いとかつまらないとかに関係なくそれを強く意識してしまうタイプのゲームってあるのかも。これはゲームの特性というより完全に個人の相性の問題な気もするけど。
こういうのってやっぱ「自分はつまんない方の人生を生きてるな」って感覚と落とし前を着けられてないからなのかな。落とし前を着けられるときなんてくるのか?
もしゲームの特性が影響しているというなら、このゲームはパズルゲームといえど解法を考えるというよりとりあえず触ってみてどうなるかを観測する、それこそ積み木のような原始的なおもちゃで遊んでいるときのような感覚に近いせいかもれいない。
とはいえゲームそのものは実際面白かったし、こういう模様を描くおもちゃで昔遊んでたのを思い出した。スピログラフというらしい。今はブラウザ上で好きなだけ描けるようになっている。
インタビューによると、幾何学の授業がこのゲームを作ったきっかけになっていて、イスラム風のデザインに見えるのはあとから指摘されて気づいたらしい。開発者がイラン出身だし、イスラム圏では偶像崇拝が禁止だからこういう幾何学模様のデザインがすごく発展しているという話は聞いたことあったから、最初からそういう意図があったのかと思ってたけどそうじゃなかったのは意外だった。
最終的に全編を通じてペルシャ風のデザイン統一された結果、アラビア数字も一切登場せずどこか暗号解読のような要素も加わったように見えて面白かった。
- 読みは『エンガレイ』なんだ、ずっと『エンゲア』だと思ってた……