カエル探偵 1 + 2 + 3

カエル探偵は最高にクール

カエル探偵 1 + 2 + 3

Steam

正直ずっと「これって何の話をしてるの?」という気持ちだった。そして、それがこのゲームをやっていて感じた心地よさそのものだった。

エキセントリックに見えるキャラクターたちだけど、カエル探偵が一歩踏み込んで聞き込みをしても、ちょっとした諍いの種のようなものが、頭だけ出してすぐに引っ込んでいく。

荒唐無稽なギャグや奇妙な発言は、割とすぐに訂正というか、突っ込みが入る。みんな白線のだいぶ手前で引き返してくる。

この、一見混沌として見えるけど、だれもラインを越えない安心感。ここでは自分が何をすることも求められていないし、試されることもないが、何かをすれば十分すぎるくらいの反応がある。

誰かがサービスで設置したものではなく、偶然できた休憩スペース。歩き疲れたときに見つけたちょうど良い切株。このゲームにはなんの意図もなく、プレイした人間に対しても、何も求めていないようにふるまっている。このゲームの狙いが実は、まさしくそれだったとしても、絶対に悟らせないクールさを持っている。

こういうゲームを自分が求めているのかと思うと、なんか、ちょっと疲れてるのかもな。ていうか、みんなそんな疲れてるの?って心配になる。

『カエル探偵3』の町民会議からは、ちゃんとギャグをやっていて、「あ、なんかちゃんとギャグをやっているな」と思いました。

でも、悪ルームはやりすぎ、完全にライン越え。