星の王女さま
みんな元気
こういうしっかりしたハクスラ系ターンベースRPG久しぶりにやった。武器性能や魔法やスキルを色々無限に組み替えられるので、シナジーを考えるのが楽しい。マリナの母親や、依頼の最終ボスも倒してやれることは全部やったと思う。スキルで伸びるステータスにも限界があり、火力をどうやって出すかに頭をひねっていた。
ストーリーもすごくボリュームがある。素直に王道のJRPGをやろうとしているような気もするし、ちょっと変わったところもある。最後にマリナがサツキの生存に執着する理由が明かされることで、この世界は肉体に紐づく記憶が作り出した共同幻想で、それが死後の世界と同義というのは割と独創的な世界観な気がする。あと、ラスボス「アイ」に対する同情があんまなく、暴力による調伏に躊躇がない感じとか。
操作キャラクターの立場などに影響されることはなく、大抵の場合プレイヤーはゲーム中のどこにも帰属意識を持っていないという商業ベースのゲームが暗黙的に持っている前提などなく、主人公サイドから見たら情状酌量の余地など一切ないという率直さに興味を惹かれる何かがあったのかもしれない。
これも自分の偏見かもしれないけど、フリーゲームってどこかに作者本人がそのまま隠れているような気がして、それはゲーム中の機能だったり、通貫する思想だったり、あるいは登場キャラクターそのものかわからないんだけど、なんとなくその影を探してしまう。歪な楽しみ方だなと思うし、商業出版された作品でもそういうのはあると思うんだけど、その純度の高さでは上回っている気がする。なんだ純度って?黒魔術かなんかか?
天使心母と同じ年なんだ。時代を感じるわけだ。あと、岸田メル。なんか今コンカフェみたいなのやってんだ。そういえば昔、名古屋に岸田メルが服をデザインしたっていうメイド喫茶があった気がする。人生って長いな。どんな仕事でもそれに金を払う人がいるということは、それを必要としている人がいるということだし、それ以上考えても仕方ないことなんだけど、それってそんな儲かるの?みたいに思ってしまう気持ちを抑えることはできない。妬みか嫉みか資本主義社会に対する健全な批判精神なのか、自分でも曖昧なままにしておきたいと思っているのって本当にズルいよな。