ペーパートレイル Paper Trail

大卒パズル王

ペーパートレイル Paper Trail

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紙を折ることで道やギミックを組み合わせて進んでいく、倉庫番ライクなパズルゲームとしての面白さもあるが、そもそも単純に紙を折り曲げて模様をそろえるだけで楽しい気分になる。なんでそんなことを楽しいと感じるのかはわからないんだけど、ジグソーパズルが楽しいのと同じようなことなのかもしれない。
いやジグソーパズルって楽しいのか?絵がキレイに揃ったりぴったりピースがハマればそりゃ気持ちいいに決まってるだろという思いと、なんのために人間の脳はそんなことを気持ちいいと感じるようになったの?という疑問もある。ChatGPTに聞いてみました。

ジグソーパズルが楽しい理由はいくつかありますが、学術的な視点から見ると、以下の要因が関係しています。

  1. 脳の認知機能への刺激
    ジグソーパズルは脳にとって高度な認知的挑戦を提供します。視覚的なパターン認識、空間認識、論理的思考が求められるため、脳の複数の領域が活発に活動します。研究によると、こうした活動は脳の可塑性(プラスティシティ)を高め、認知機能の維持や向上に寄与することが示されています。

  2. フロー状態の達成
    ジグソーパズルは、フロー理論で言及される「フロー状態」を引き起こす活動の一つです。フロー状態とは、集中力が高まり、時間の感覚を忘れるほど没頭できる状態のことです。この状態は、達成感や満足感をもたらし、心理的な幸福感に寄与します。フロー状態に入ると、ストレスが軽減され、心の健康にも良い影響があります。

  3. 達成感と報酬系の活性化
    パズルのピースが正しくはまったとき、脳内の報酬系が活性化され、ドーパミンが分泌されます。この神経伝達物質は、快感や満足感を引き起こし、ジグソーパズルを解くことが楽しいと感じさせます。特に、全てのピースがはまり、パズル全体が完成したときには強い達成感を感じることができます。

  4. リラックス効果
    ジグソーパズルを組み立てる過程は、単調な動作と集中力が求められるため、瞑想的なリラックス効果があります。心を落ち着け、ストレスを和らげるための手段として、パズルはしばしば推奨されます。

  5. 社会的交流の促進
    パズルは一人でも楽しめますが、グループで行うことも多く、家族や友人との交流を促進するツールにもなります。共同作業でパズルを完成させる過程で、協力やコミュニケーションが生まれ、社会的絆を強めることができます。

これらの理由から、ジグソーパズルは多くの人にとって楽しく、満足感を得られる活動であり、学術的にもその効果が支持されています。

へー

GPTの言うことだけ聞いているのもなんなので、ジグソーパズルの「効果」について書いているものって何かないか探して、ジグソーパズルという遊びについて : 臨床心理学的観点から考える, 山﨑 玲奈 が見つかった。正直「ジグソーパズル」というキーワードで探しても解法アルゴリズムとか、そもそも比喩としてジグソーパズルという言葉を使っているものがほとんどであんま探せなかった。

筆者の場合、子どもとの面接が多いからかもしれないが、これまで聞いたジグソーパズルの感想は「難しかった」、「首が痛くなった」、「身体がバキバキになった」といったくらいで、ジグソーパズルを作っていたその時の体験は語られることがない。

なんか笑った。これはおいといて、実際に臨床心理学の分野でジグソーパズル療法なるものは特に確立されていないが、実務者レベルでは効果あるんじゃないか?くらいの感覚はあるらしい。

話がそれたけど、このゲームは単純に絵柄が合いそうな部分を探してランダムに紙を折ってそろえばラッキーという感じではなく、ちゃんと倉庫番的な順序立てて解放までのプロセスを考える楽しみがあった。足場を組み替えてオブジェクトやプレイヤーキャラクターを移動させるというギミックは(多分)これまで何度も試みられてきたと思うけど、折り紙のようになっていることでリアルな想像力が働きやすく考えやすいというのはあるのかもしれない。

あと、やってる時はあまり気づかなかったけど録画を見ると紙を折る音にも結構こだわってる感じがして、聞いてて気持ちよかった。
上の文章では、筆者は「あるべきところにおさまるという感覚」という、視覚的に絵がそろうことよりも、何かが「おさまる」、「はまる」時の触覚的な楽しみが原初的の遊びの体験ととらえていて、デジタルのジグソーパズルに肯定的ではないが、個人的にはそのような触覚的楽しみをゲームで仮想的に再現するためにも効果音の臨場感は割と重要な役割を担っているんじゃないかと思った。