Recursed
良くできたパズルゲームってあまり書くことが無い
まだアメジスト全部集めただけで、 Conundrum とか Tapestry はやっていないけど。
パズルゲームにも、ちゃんと手法を理解して解かないといけないものと、その場だけの対処を積み重ねてバッドノウハウを溜めるだけのやつがある。
たまたま見つけた動きから法則性を見出して、再現性のある手法として確立していくという営みがちゃんと体験できるのが一般的に良いパズルゲームと言われている気がするし、これはそういうタイプのゲームだと思う。
そういうタイプのゲームでは、現実に確立されているエンジニアリングや自然科学などの分野の法則や理論を借りてくる、というのがよくあるのかもしれない。
そういう視点で見るとこれはプログラミングのゲームなのかもしれない。オブジェクトのコピーとかインスタンス化とかの概念も出てくるし、関数型プログラミングに影響を受けたと作者も言っているらしいし。
再帰はプログラミング以外の分野でもあるんだろうけど、現実に存在する再帰的なものって何かあるんだろうか?フラクタル図形とか?なんか、こういう現実の理論からゲームに落とし込むときに作者がどういうことを考えているのかというのは気になる。
難易度的には、難しいんだけど、先のパズルが解けないと後の問題が解けなくなってくるということはあまりなく、解く順番をあまり気にしなくてよい(わからなかった問題は飛ばして良い)のは気楽。
一方、一度詰まってしまうとどこかに参考にできるような情報がゲーム中にあるのかどうかが分からず、「一生解けないかもしれない」という不安が常に頭をよぎる。
この辺のことは Can of Wormholes でも書いた気がする。あのゲームはその辺がよくできてた。なんてわがままなことを言ってるんだと自分でも思うけど、ヒントそのものを突き付けられるよりまるで自分で発見したかのように思いこみたい。
不安で言うと、自分の記憶力はもうおしまいかもしれないと感じることが多いゲームだった。Jar とエンチャントされた箱が同時に出てくると動きが全然追えなくなってくる。自分がどういう順番で何をやってたかを思い出せない。
すごく記憶力が良い人が作ったゲームなのかもしれないし、逆に自分のワーキングメモリがもう終わってるのかもしれない。みんなはどうなんだ?これくらい余裕で覚えていられるのか?
なんか、書いててずっとふわふわしているというか、地に足がついてない感じがある。よくできてるパズルゲームって基本抽象的だから、書きっぷりも具体的じゃなくなってしまうのかもしれない。
- 作者の Youtube チャンネル、アイコンがセクシーコマンドーなんだ。もしかしたらどこかにこのゲームとセクシーコマンドーの共通点があるのかもしれない。そういえば Unsighted の作者の Steam アカウントのアイコンも HUNTERxHUNTER のシズクだったの思い出した。これは本当になんも関係ないけど。