Roadwarden
ちょっと人生に支障がでるくらい面白かった
- ちょっと人生に支障がでるくらい面白かった。
- いわゆる「未開の地」とされている、なんとなく不穏で閉鎖的な半島を旅して、現地住民とのあまり歓迎されない出会いの中、それでも案外話せば通じるもんなんだなという、田舎のリアルさが妙に響く。
- Soft White Underbellyで出てきた近親交配の一族の動画 の最初に、「写真を撮っていたらショットガンを持った隣人に脅されたけど、説明したら落ち着いて理解してくれた」という話が出てくるんだけど、なんかそれを思い出した
- ちょっと前流行ってた田舎ホラーとか言われる作品みたいに、こいつマジで全然話通じないわみたいなこともあるとは思うけど、割とレアケースというか、そういうのこそ都会の人間が考えるある種「理想的な」田舎だったりするんじゃないか
- まあ、だからと言って自分も田舎に帰りたいか言われると絶対に嫌なんだけど
- 開放的でよそ者も歓迎してくれるような集落もあったり、集落に限らず各エリアが個性を持ってるおかげで、狭いマップながらも冒険してるという感覚がちゃんとある。
- Peninsula は大変な地域で常に不穏な雰囲気を醸し出しているけど、人はもちろんモンスターであってもなんらかの形でコミュニケーションがとれるので、必要以上に身構えたりせずに、どちらかというとわくわくした感じで探索できた
- Howler's Dell のクエストでさびれた漁村に辿り着いたところで行方不明だった村長の娘に出会ったりなど、良い驚きみたいなのが多いのもうれしかった
- 魔女の住処や山賊の拠点、Foggy Lake とかも
- Foggy と最初に出会ったときは本当に即死あるんじゃないか?と思ってずっとビビってた、ウィンナーみたいな指ってなに
- 最初 Gale Rock についたときはすごくよそ者に冷たいのもあって印象悪くて、Howler's Dell が特別だっただけで他の村もこんなもんなのかなと思ってた時に、Creeks の夢みたいな朗らかさに会ったり
- Gale Rock もクエストを進めることで最終的に、ほとんどすべての施設が無料で使えるようになったのは面白かった
- でも、すごい大変な思いして The Tribe of The Green Mountain に辿り着いたんだけど、(当たり前だけど)全然歓迎されていない感じとかもなんかすごい面白かった
- 人物の顔グラも一枚絵もなく、文章だけで構成される世界で、リアリティを表現している一因として、スキルチェックや選択肢による分岐の影響が巧妙に隠されていることも挙げられると思う。
- これが隠されることで、こういう選択進行型のゲームをやってる時に感じる、「なんか間違ってるルートを進んでるんじゃないか?」という感覚が少なくなってる気がする
- 最終的に、自分にはこの道しかなかったんだという感じで、プレイスルーを1つの物語として受けいれられやすくなるのかもしれない
- 実際はスキルチェックというか、乱数で判定してる場面ははっきりと示されるんだけど、成功か失敗かが(文章を読めばなんとなくわかるけど)はっきりとそう書かれないだけで印象って変わるんだなと思った
- あんまり TRPG をやった経験はないけど、話作りの上手い GM とかとやるとこれくらい面白いのかもしかない
- でも実際に人と TRPG をやると、自分の番で時間使いすぎないようにしないと、とかゲーム以外のことをいろいろ考えちゃって楽しめないかもと思ってたから、こうやってコンピューター相手にできてうれしい
- RPGとして見てもバランスよくできているというか、ちょうどいいところに分岐路や Shelter が出てくるようになっている気がした。
- 南の交差点から西周りに進めたけど、ちょっと無茶かなと思って進めたところでちょうど Shelter となるエリアが出てきたり、好奇心の赴くままに冒険しても、そこまで詰み状況にならなかった
- Gale Rock 前の洞窟など、クエストとかが発生する前に興味本位で探索しても報酬があるのは嬉しかった
- 先に町に行って話を聞いてからじゃないとフラグが立ってないからイベントが進まないみたいなことがたくさんあると、新しいマップに来ても探索するのを躊躇してしまうことがあるから、そういう心配をあまりしなくていいのは良かった
- これまで出会ったNPCを集めてドラゴンがいる(かもしれない)島、 High Island に行くという、ある意味お約束の展開もあるのも普通に面白かった。
- 結局ドラゴンとはかち合わないし、前任者である Asterion のグール化した死体が見つかって終わるのもちょっとしっとりした感じで好きだった
- この辺まだ Asterion の足跡についてわかってないことがあるのかもしれない。特になんで High Island に行く必要があったのか、とか、やっぱり学者で進めないとわからないのか
- 洞窟で巨大なモンスターに出くわして、みんなで顔を見合わせて「どうすんの?」みたいな感じになるのとかもベタだけど面白かった
- 結構いろんな NPC を連れていけるらしいので、いつか他のパターンもみたい
- 結局ドラゴンとはかち合わないし、前任者である Asterion のグール化した死体が見つかって終わるのもちょっとしっとりした感じで好きだった
- あと、印象に残る妙齢の女性キャラクターが多い。
- いかにもって感じで恥ずかしいんだけど、やっぱり Eudocia がちょっと
- 文章だけで表現されてるから、一つ一つの所作や会話のトーンが際立ってて、こう
- 噂で聞いてた割には感じ悪くないなと思ってたら、前任者の Asterion と関係があったらしく、主人公にそういう影を見てるんじゃないかと思わせるような感じも、ねえ
- 自分はもう終わりの人間だから、無条件に人から好かれたいと思うと同時にそんなことが自分に起こるわけないだろとも思っていて、こういう最悪の葛藤をそのままにしておける答えが、このシチュエーションだと思っている
- とはいっても生活を何とかして健康的に暮らしたいという思いと、このまま一緒にだらだら過ごしたいという思いがちょうど 2 つある
- それはつまり、絶対に両方得ることはできないから、最終的には破滅しかないんだけど
- でも、エンディングでは Snake Bait 中毒から解放されてて、周囲の人間ともうまいことやれてて良かったなと思った
- 地味に Howler's Dell の Thais もキャラとしては結構好きかもしれない
- 裁判後にも寿命が縮むくらい怨念がこもった視線をみんなに向けてたりとか、そういうとこが良い
- White Marsh の Priest とは違って覚悟が決まってる感じがある
- いかにもって感じで恥ずかしいんだけど、やっぱり Eudocia がちょっと
- 文章は、たしかに語彙力は試されるけど、すごく読みやすかった。
- 音楽も種類は多くないけど、全体的には文字を読むのに邪魔にならない落ち着いた雰囲気でありつつも印象的な部分はちゃんと盛り上げてくれてた。
- もっと書きたいことあるかもしれない、Glaucia ルートとかも進めたい。