Running Back to You
サ終目前のオンラインゲームで、他のみんなは人間のアバターと会って会話などしているのに主人公はNPCの猫がそのゲームで一番の友達だったというのがオチ(?)なんだけど、こういう無機物というか無生物に対する愛着って自分でも気付かない内に失われてしまった感じがある。
たしかに自分も子供のころはぬいぐるみや毛布と会話できてた覚えがあるけどいつのまにかできなくなった。最初のほうは誰かに指摘されたりするのが恥ずかしいという感情があったけど、時を経るにつれ様々な批判的視点のキメラが完全に内面化されていって、「恥ずかしい」とかそういうことを考える前にそいつが思考をブロックしているように感じる。このゲームをやって「人間以外の存在に対する同情」もそいつが押さえている思考の一つなんだと気づいたかもしれない。
そこそこ社会人をやっているのに、第三者の視点を内面化することをいまだに自分の成長だと捉えられずにいる。現実とエゴを統合する理性みたいなものをメンテナンスするのを怠っていたせいでどんどん手に負えなくなっているような感覚がある。それこそキメラが勝手に育っていっているような。
- なんか……怖……なにこの文章。