Shadow Tactics: Blades of the Shogun

すごく面白かった

Shadow Tactics: Blades of the Shogun

Steam

RTSっぽい操作の1人用キャンペーンのステルスアクションゲーム(リアルタイムタクティクスというジャンルらしい)で、たまたま人の配信で見たときに一目で惹かれてしまって、自分はずっとこういうゲームをやりたかったんだとまで思った。実際想像した通りにすごく面白かったんだけど、いったい何に自分はそんなに惹かれたんだろうか。特にRTSとかをやってたような経験もないし。

ゲームとしては、敵の死角を見つけて進みながら、倒したり、ただ通り抜けたりしながら自キャラを目的地まで進めていくという、ストイックなステルスゲームなんだけど、敵を倒す方法がとにかく豊富で、一見無理そうな配置でも複数キャラクターのスキルを組み合わせたりすることで一掃できたりなど、敵を処理する計画を練って実行するのが本当に楽しかった。楽しすぎて特に倒す必要のない敵までわざわざ倒そうとしてしまい、結果見つかってやり直しになることもあるくらい。そんな無駄なことをしていても、セーブ/ロードが高速なので即座に再開できストレスがほぼなかった。

ステルスゲームなので、敵の視野の間を縫うように進んだり、アクション性の強い操作も時には必要になるけど、自分の印象ではパズル要素を強く感じた。
新しいアクションやスキルを習得してそれを使って突破するということはほぼなく、マップや敵の配置が異なる中で、各キャラクターのスキルやアクションの順番や組み合わせを試行錯誤しているときに、完全にパズルゲームの脳を使っているなという感覚があった。

後半はどうしてもマップの難易度が上がっていく一方で、自分のできることの幅は増えていかないために苦しく感じることもあった。こういうときに、ゲームよりも自分が悪かったと感じられる公平さを生み出している原因がどこにあるのか。それは分からなかったんだけど、なんとなく、「本当はもっとスマートな攻略方法があるんだろうな」と思わせるような雰囲気は感じていた。

自分はあまり性格が良くないところがあるので、中世日本が舞台の海外産ゲームと聞くとちょっと変なシーンがないか身構えてしまう所があるけど、実際このゲームでは違和感はほぼ無く、逆に街並みや建物は本当によくできていて、細かいところまで凝っていて面白かった。
実際 Commandos など、このジャンルのゲームはこれまでにもどこかで見た記憶があるけど、正直やってみたいと思えなかったのは見た目のとっつきづらさがあったからかもしれない。いかにも難しいゲームというか古からのPCゲームプレイヤーでないと理解できそうにないUIに敬遠していた。その点このゲーム(というかこのシリーズ)は比較的最近発売されたというのもあるけど見た目が割とポップというかマンガっぽいのが惹かれた理由かもしれない。

  • やっぱりこういうステルスゲームだと Dishonored の ダークビジョンみたいな敵の巡回経路があらかじめわかるようなものが欲しくなってしまう。ちゃんと敵の動きを観察するのもこのジャンルのゲームの面白さではあると思うけど、どうしても初見のマップで急に振り返った敵に見つかると理不尽さみたいなものを感じる。だったらちゃんと見てから動けばいいだろ、というのはその通りなんだけど、自分は初見で博打みたいな行動をして、それがうまくハマったときの楽しさの中毒になってるから。