Steam NEXTフェス (2024/10)#3
人が面白いと紹介しているゲームは面白い
それでも Steam NEXT フェス楽しい。今回も Thinky Games で紹介されてたゲームを主にやった。Plug It In がやっと動いた。
Plug It In
普通に楽しい。
変な形のアダプターで空きソケットが埋まったり、向きや順番を調整して電源タップギチギチに詰めたりというコンセント周りのあるあるを思い出す。
体験版の範囲だとすごく簡単だけど、製品版では難しいステージもあるんだろうか。
ここまでヤバい配線はやったことないぞって後に出てくる「everyone is happy」とか、そもそも地域の電力 Outage を解決するって話なのにやってることコンセント挿してるだけというのはどういうことなのかとか、全体的にゆるい雰囲気で、落ち着いてプレイできるタイプのパズルなのかもしれない。
Observe
記録されたプレイヤーキャラクターの過去の動きと協同して解くパズルゲーム。
こういうギミックは割とよくあるけど、このゲームだとプレイヤーキャラクター同士はそれぞれ別の部屋で行動するので、直接干渉しない、というのが特徴的。
このおかげで、過去の自分との共有するリソースが制限されて、複雑さが減り考えやすくなっている気がした。すごい面白いと思う。
合間に体調悪そうな内容のモノローグがフルボイスで挟まれるんだけど、狂気をはらんだ震え声の演技を聞いて、なぜかジムキャリーを思い出した。トゥルーマンショーを最近久々に見たからかも知らない。でも見返すと別に全然ちがうな。
The Valley of the Architects
自動で上下するエレベーターの初期位置を調整したり、途中でUターンさせる障害物を配置して、人間を目的地まで移動させる経路探索のパズルゲーム。
マップの大きさも固定で、ルールもシンプルだけど、体験版の範囲でも割とギミックが多めで、飽きなさそうな雰囲気がある。でも一番最初にエレベーターの動きのルールを解析しているときが面白さのピークだった気もする。
パズルの大きさが一定なのがすこし気になった。一番最初のチュートリアル的なステージではその大きさにちょっと面喰らって、どう動かしていいか戸惑ったし、後半のパズルでもほぼ位置調整とかもそのままクリアできる、使われないエレベーターがいくつかあったり。やっていけばそういうもんだと馴れてしまうことではあるけど。
アフリカの奥地で突如発見された、謎の建築家Qの建築を調査しに向かうという設定は、見た目のおしゃれさのわりに水曜スペシャルみたいで面白かった。
Stig
お手本の順番通りに色のタイルを踏んでいくミニマルなパズルゲーム。
体験版の範囲で結構難しい。これまであまり使ったことのない脳の部分を使っている感じがする。
パズルゲームの上手下手にかかわらず(そもそもあるのか知らないけど)、全ての人間が同じように頭を抱えるようなものが優れたパズルゲームなんだろうな、となんとなく感じていて、そういうところに近づいているゲームの一つだと思った。
こういうとてもシンプルなパズルゲームにおけるシステムの斬新さってみんなどうやって評価しているのかわからないんだけど、ちゃんと発掘(?)されて話題になっている感じがある。あまり前例のない仕組みでちゃんと遊べる面をいくつも設計できているのもすごいところなんだろうな。
Wilmot Works It Out
定期的に届くジグソーパズルをひたすら解く。
体験版の範囲では本当にそれだけな感じだったけど、コントローラーで操作するジグソーパズルのゲームとしてはすごく快適な操作性だった。
毎回届くパズルピースには、次回のパッケージまで待たないと完成しないものもあり、そういうのを判断する面白さもあるのかもしれない。Eight Dogs と Fish Friends はどちらも海洋生物モチーフで、色味も似ていて明らかに混乱させようという意図を感じた。
他にも配達員の家族の話など、パズルを解き進めると読める何かささやかな物語もありそう。