Thank Goodness You're Here!
なにもない
こういう仕事や人生の憂鬱さに対する不条理めいたユーモアを見ていると、冗談にもならない自分の人生の間抜けな選択の数々を思い出してしまい、ほとほと嫌気がさしてくる。
自分も、「ちょっとめんどくさい奴に絡まれちゃったな」くらいの感じで生きられたらなと思ってるけど、なかなかそうはいかない。存在しない他人の評価にビビって自分から袋小路に入って、類型的な失敗を積み重ねていくだけになってる。
誰にも頼まれてないのに、自分が好きでやってる自覚もない。こんな状態ではやりたいこともなにもない。
The Good Time Garden では、下ネタというよりはもはや『ポゼッション』とかに出てくる奇形の怪物みたいな感じだったけど、今作は割と生活感ある世界観のせいで逆にえげつなくなってる気がした。
開発者の地元のヨークシャーネタがあまりわからないせいかもだけど、全体的にジョークよりも、肉を切るときの夢や、牛にチップスを与えたときの夢など、シュールな演出のほうが強く記憶に残っている。牛の乳しぼりのときの背景とか、あれは何だったのか。
あんま詳しくないけど、社会保障が手厚かった頃の、中年パンクスが街中をうろちょろしているような、なんと言ったらいいのかわからない雰囲気がベースにあるのかもしれないし、そうじゃないかもしれない。そこには実際なんにもないかもしれないけど、そういう雰囲気には惹かれてしまう。
- イギリス北部の訛を誇張した面白いしゃべり方みたいなのがあったかもしれないけど、そういうのに気づけるほど英語のリスニング力がない。いやこういうのってリスニング力の問題なのかな?