The Messenger
パーティーに遅れてしまった感
まるで、知らん人が知らん友達のために作ったゲームをたまたま見つけて遊んでるようで、すごく楽しい時もあれば所在なく感じるときもあるなあ。
実際アクションゲームとしてとてもよくできてる一方、パーティーに独り取り残されたような居心地の悪さを感じるくらいの内輪ノリもある。オタク趣味が一般的になってメインストリームに回収されるくらい市場として大きくなった今となっては、この二つの要素が同居している作品はそんなに珍しくないだろうけど、このゲームはそのどちらも高いレベルで実現していて本当に稀有なゲームだと思う。
インディーゲームとはいえ、Devolver というデカめの出版社から出ているのに、なんか外野の自分がこのゲームについてとやかく言うべきじゃない気がしてしまうほどの気まずさがある。いやゲーム自体はすごく面白かったんだけど。
なんでこんな、内輪ノリとかのことばっか考えてしまうのかについてだけど、本編は割とずっと硬派な横スクロールアクションが続くから、それ以外の部分(例えば、店主との会話や、店主の面白い話など)の印象が強く記憶に残ったのかもしれない。この会話のノリが合うかどうかにかかわらず、他にゲームを進めるよりどころのないプレイヤーは最終的に店主の面白い話を聞くためにプレイするしかなくなるのかもしれない。
ボス戦は難しいし楽しかった。よりアグレッシブな行動をとることで攻撃する機会が増えて、プレイヤーがリターンを得られる仕組みは、 Sea of Stars でもブレイクという仕組みで引き継がれてる感じがした。
Sea of Stars で氷河山に行ったとき、なんか変な音楽だなと思ってたら前作ネタだったんだ。それを知らず茶化してるみたいなこと言ってた自分が恥ずかしい。
音楽は、Sea of Stars のときも思ったけど、全体的に楽しくてよかった。
あと、配信中頻繁にゲームが下手なのにプライドが高く、隠し要素がクリアできないと狂ってしまうという、終わりの中年ゲーマーみたいになってしまっていた。いや、もう「みたい」ではなく「そのもの」なのかもしれない。