Outlast

電池2本

Outlast

Steam

画面が暗いゲーム全般苦手だけど、これはそれほど迷わずに楽しくプレイできた。

怪物から逃げながらアイテムやスイッチを探したりする奴の面白さが正直まだわかってない。単純に一人称視点でのステルス要素が苦手というのもあるけど、なんか、ホラーゲームなんだし一回くらい見つからないと損、みたいな気持ちや、そもそも一回くらい絶対見つかるように作られてるだろうしなんかそれを無理やり見つからないように進むのもな、みたいな気持ちがある。エロRPGでわざと戦闘に負ける感じと同じような。
序盤は地下で電力を復旧するところや、下水道で水位を下げるところとか、そういうかくれんぼしなちゃいけないことが多くて結構辛かった。

それでも、微妙に開いたドアのすき間から指す光など、薄明りや看板を目指して進めば次の目的地までたどり着けるようになっているのがうれしかった。「男性棟」で食堂のエレベーターまで逃げるシーケンスで特に顕著で、とりあえず目についたなにかを頼りに急いで知らない道を進んでいくのは、怖さの中にも爽快感があった。エレベーターに乗ったら最終さらにやばい奴のもとに辿り着くのも面白かった。そりゃこんなとこにまともな奴がいるわけないよな。
道が分かりやすいのは良いことだけど、電池がなくなるとビデオカメラの赤外線機能が使えなくなり暗闇でほぼ何もみえなくなる要素が、この薄明りのおかげで赤外線なしでも案外道が分かってしまって、それほど困らないというのもあった。特にビデオカメラを落としてしまってそれを拾いに行くフェーズでは、最初は「これ拾いに行かなくちゃいけないの?」ってなってテンション下がったけど、実際は赤外線が無い分見える道が制限されていて、逆に普段より迷わずに進めてしまったりした。
なんか、自分はサイコに捕まることよりも道に迷うことを恐れている気がする。道に迷ったり、進めなくなったり、そういうことの方が怖いのかも。

最後の地下の研究室は明るくて、道もわかりやすいし正直怖さ控えめだった。難易度が上がるとまた違うのかもしれないけど。

全体的にゴア要素は強めだけど、ジャンプスケア的要素は割と控えめだった気がする。急なびっくり要素でゲームオーバーにならないのは個人的にはすごくうれしいけど、たしかに死の恐怖がないとそういう要素がおもちゃっぽくなってしまうかもしれない。刃物を持った双子が完全にちんこ丸出しなのに気づいたとき一番ビビった。もしかしたらアルコールが入っていたから恐怖心が鈍っていただけかもしれない。

主人公はこの世のあらゆる地獄を体験しようとして、人里離れた廃病院まで車で単身やってきているのに、ビデオカメラと電池二本しか持ってきていない。ホラーゲームの主人公ってみんなこうなのか?なんでこんなやつの尻ぬぐいをしなくちゃいけないんだ。